妊娠中の女性に読んでいただきたいーその3-

サイトメガロウイルス感染症 妊娠中の女性が感染しておなかの赤ちゃんに影響がでる感染症はいくつもありますが、なかでももっとも多いのは、毎年生まれてくる赤ちゃんの3000人以上が感染して1000人程度に障害を発生させるサイトメガロウイルス感染症です。 おなかの赤ちゃんに感染したらどんな症状がでるの? 生まれたときからみられる症状:低出生体重、肝脾腫(肝臓や脾臓が腫れている)、肝機能異常、小頭症、水頭症、脳の中の石灰化、紫斑(皮膚に紫色の斑点がでる)、血小板が減る、貧血、皮膚が黄いろい、眼の網膜症、白内障、肺炎、けいれんなどです。 生まれた時には症状がなければ先々心配しなくてもいいの? 生まれたときに症状が無くても、半年以上たってから難聴、精神や身体の発達の遅れ、運動の障害を起こすことがあります。 ということでこれから説明する対策をとってまいりましょう 対策 サイトメガロウイルスに対する免疫を持っていない(過去に感染していない)女性の1-2%は、 妊娠中にサイトメガロウイルスに感染します。 かぜのような症状や熱がでることもありますが、症状がないことも少なくなく、 自分が感染したことが分からないことも珍しくありません。 妊娠中の女性が感染してもおなかの赤ちゃんの6割は感染しませんが、 おなかの赤ちゃんの4割は感染します。 感染うけた赤ちゃんのおよそ2割はうまれたときに症状があり、 のこり8割はうまれたときには症状がありません。 うまれたときに症状がある赤ちゃんのうち9割、 そして生まれたときは症状がなかった赤ちゃんの10〜15%に精神発達遅滞、運動障害、難聴などがみられるようになります

妊娠中の女性に読んでいただきたい-その2ー

トキソプラズマ・・・聞きなれない名前ですね トキソプラズマに感染しても健康な大人であればほとんど症状はでません。 でたとしても軽い風邪のような症状くらいです。 一度感染すると免疫ができるので、繰り返して感染することはありません。 妊娠している女性がかかるとなんだかこわいようですよ。 一緒に学習して不安のない妊娠生活をおくれるようにしましょう まず、どのように感染するのでしょうか? トキソプラズマは豚やヤギ、ネズミ、ニワトリ、ネコなどの動物から人間の口から入り込みます。 つまり、生ハムや鳥刺などの生肉を食べたり、ネコのふんに触れたりすると、 感染してしまうかもしれないのです。 また、トキソプラズマは土壌の中にも生息しており、土に触れることでも感染することがあります。 つぎに・・妊娠中の女性がトキソプラズマにかかると何が怖いのでしょうか? 妊娠中もしくは妊娠直前にトキソプラズマにかかると、 トキソプラズマが胎盤をとおっておなかの赤ちゃんに感染することがあります。 すると赤ちゃんは、脳症、低出生体重、けいれん、脳のなかにある部屋に水が溜まって どんどん膨れてしまう水頭症、脳の中の石灰化、網膜の炎症による視力障害、 精神・運動障害といった聞くだけでもこわくなるような症状を引き起こす可能性があります。 妊娠の初期の女性が感染すると赤ちゃんには感染しにくいものの、流産してしまうこともあります。妊娠の終わりに近づいたころに感染すると赤ちゃんへの感染の危険性はたかまりますが、 症状は軽くなりがちです ではどのように対策をたてましょうか? ご自分がおなかの赤ちゃんにトキソプラズマ感染を起こしてし

妊娠中の女性に読んでいただきたいーその1-

年末になりみなさまお忙しいことと存じます。 食品の管理もついついおろそかになったりしてませんか? いまはノロウイルスもはやっているのでご注意くださいね^^ さて・・妊娠中の女性がかかるとご自分もそうですが、 おなかの赤ちゃんにもおおきな影響を与えかねない感染症について 年末スペシャルでお届けいたします 妊娠中の女性でなくても周囲の方にぜひお伝えくださいね その1:リステリア感染症 聞いたこともないぞ!という方が多いこととおもいます。 リステリア感染症は食中毒の一種です。 健康な大人ではあまり問題になりませんが、妊娠中の女性や赤ちゃんに感染すると流産したり、 亡くなったりすることもあります。 妊婦さんは健康な大人より20倍以上も感染しやすいというデータもあり、 10~40歳でリステリア感染症にかかった方のうち60%は妊婦さんだったそうです。 妊娠後期に感染しやすく、熱がでてきづくことがおおいのですが、 症状がでないことも少なくありません。 どのようなことに気を付ければよいのでしょうか? 感染源はこの菌に汚染された食べ物です。 殺菌処理をしていない牛乳、ナチュラルチーズ、コールスローなどの野菜サラダ、 肉や魚の加工品(ソーゼージ、コーンビーフ、サラミ、スモークサーモン、カニカマ、エビ、 スモークムール貝など)が原因となっています。 また、牛乳が使われるアイスクリームやバターも原因となることがあります。 リステリア菌は熱に弱いので、加熱殺菌した牛乳やプロセスチーズが問題となることは あまりありません。 ただし、冷蔵庫内でも増殖できますので保存するときは冷凍庫を利用しましょう。

2ヶ月です。母乳がでません。母乳育児がしたいのですが。。。

お名前:あこ さん お子様の月齢:2ヵ月 タイトル:母乳でない 安定剤のエブリファィを妊娠出産時にのんでいました。 母乳が出ないので生育医療センターにきいたところ、母乳をでなくする、といわれ すぐやめ1ヵ月以上経ちました。 今はせいご2ヵ月ですが対処法はありますでしょうか?どうしも母乳育児がしたいのです。 お子さんを母乳で育てたいという強いお気持ちをお持ちなのですね 確かにエビリファイは母乳を作るホルモン(プロラクチン)を 減らしてしまうという報告があります。 また、エビリファイの量がおおいほどプロラクチンをたくさんへらしてしまうとのことです ですのでお母さまがおっしゃるように母乳だけで育てるのであれば、 エビリファイをのまないほうがよいのかもしれません そうはいってもこのお薬はお母さまに必要だから担当の先生は処方されたと考えると、 わたしはお母さまのことが心配になります。 お母さまがお辛い思いをしながら子育てなさっているのではないかと・・・ 赤ちゃんはお母さんのことよくわかっていますから、 お薬をやめてまでおっぱいのことで悩まれていることを心配しているかもしれません エビリファイを飲みながら母乳で育てたお母さんの報告もあります お子さんたちも健やかに育っているようですし、 今一度担当の先生と相談してエビリファイが必要なのであれば、 お薬を使いながら、たとえ粉ミルクを足しながらでもおっぱいをあげていくという考えもあるかな と思います。 母乳育児に詳しい医療者がいらしたらぜひ相談してみてください 最後に繰り返しますが、お母さんが笑顔で子育てされること・・ これが赤ちゃんにと

来年1月中旬に書籍「マンガでわかる母乳育児支援ケーススタディー」が出版されます!

いよいよ1月中旬に南山堂から”マンガでわかる 母乳育児支援ケーススタディー”がでます これまでにかかわらせていただいた多くのお母さま方のお力を得て 書籍にまとめることができました 匿名さんとのやりとりにありましたように、母乳育児支援は知識も必要ですが、 加えてその母親とどのように寄り添っていくか、 時には”粉ミルクたしてみてはいかがですか?”という言葉がけが母親を楽にすることもあります。 そのようなやり取りをマンガにしました 助産師になったばかりの山田さんがわたしの母乳育児外来にきて いろんな経験をして羽ばたいていく過程を描いています (スチュワーデス物語の堀ちえみさんのような感じです・・ふるいか) ぜひご覧になってください 宣伝でした・・・ 今日も皆様にとっていいこと、素敵なことがいっぱいありますように!!

匿名さん、ありがとう

匿名さん、コメントありがとうございます。お子様とご家族と素敵なクリスマスを過ごされたことと思います。 なかなか自分のつらかった経験を表にだすことは大変だったことと思います ***匿名さんのコメント*** ありがとうございます。涙がでました。 こんなお母さんでごめんね。って毎日思ってました。頑張りが足りないから母乳も出ない?おっぱいが嫌で吸ってくれないのか? やっぱりミルクの方が良いの? 吸ってくれないから搾乳に切り替えたから余計でない?我が子がおっぱいを嫌がりミルクにむさぼりついている姿をみて本当に悩み辛かったです。 生後2ヵ月近くしか、頑張れなくて… 先生は次があるなら母乳育児こりごり… って書いてありましたが、むしろ逆です。 私は次回があるなら、母乳育児したいです。 **** 恐れ入りました・・・最後の力強いお言葉・・”次回があるなら、母乳育児したいです” すごいです。瞳が輝いている匿名さんが想像できました。よかったです・・そして感謝です

今年の総括②

おはようございます 皆様のところにもサンタさんはいらっしゃいましたか? 今年はいろいろありましたね・・・思いがけない◎◎年ぶりの再会 高校卒業以来37年ぶりの再会 カープ25年ぶりの優勝 びっくりしたこと: 去年ペケポンでご一緒したY医師が逮捕されたこと・・・びっくりぽん!でした。 まったく関係ありませんが、これまででペケポンだけは個人の楽屋をいただきました。 ジョブチューンや教科書に載せたいは大勢で一部屋なので楽しかったですね。 尾木ママとも同じ部屋でいろんな話をさせていただいたこともよい思い出です。 一人で出番を待つのはちょっと寂しい 残念だったこと:マラソン大会に出られなかったこと おとといは当直明けでしたが、まとまった時間ができたのでジムで15kを85分ではしりました 途中からは汗もでなくなるんですね・・12kすぎたあたりからみょうに楽になりました。 いまも筋肉痛もなくつぎはハーフマラソン2時間以内を目標にして来年こそは大会にでたいです うれしかったこと:NPO法人KOTOCLOも会員数が100を超えました! 1-3月はお母さん対象の講演会をメインに行っていましたが、なかなか会員数は伸びず、どうしたもんかいなと思っておりました 7月以降は会員になるとお得な講演会を7本やりました。 なやましいこと:本来のお母さん向けも再開したいところですが、あまりあつまらないですね(日曜午後は家族でお出かけですよね)ということで来年の在り方については頭を痛めております いまのモチベーション:最後は”こそだてむら”株式会社設立にむけての活動です その第一歩と

5ヶ月、着替えを嫌がるようになりました

お名前: ほし お子様の月齢:5ヶ月 タイトル:着替え 先日は搾乳についてお答え頂きありがとうございました。 娘が予防接種の後から、着替えの着脱を全力で泣き叫んで嫌がる様になってしまいました。 1ヶ月以上続いております。 安心出来る声かけをしてみたり、楽しい雰囲気を作ってみたり、抱っこしながら着替えてみたり、 洋服の生地や種類を変えてみたり、機嫌良い時に着替えするなど、 色々と試行錯誤しておりますが、毎回大泣きしてしまいます。 着替え終わって抱っこするとピタッと泣き止みますので洋服を着ている状態が嫌な訳ではなさそうです。 朝起きた後とお風呂後に着替えていたのですが、今は朝の着替えは最小限にして様子を見ています。 予防接種後しばらく機嫌が悪いなどは聞いた事があるのですが、ずっと続いていますのでとても心配です。 何かしてあげられる事はありますでしょうか? 宜しくお願いいたします。 ご質問ありがとうございます 着替えをいやがる赤ちゃんはときどきいらっしゃいますね とくに冬になると大人も着替えが面倒になります お母さんの手はつめたくはありませんか?あと着替え のお洋服もあったかいですか 着替えも簡単に着脱できるものがよいかもしれませんね 着替えがおわたら抱っこして泣き止ませていらっしゃるとのこと、それを続けていかれたらよいとおもいます お母さんがしっかり抱きしめてあげていればやがて落ち着くことでしょう

匿名さん・・・声をだしてくださってありがとうございます。

匿名さん・・あなたからいただいたコメントを表にださせていただきます. ********** 自分自身、産後から思うように出ず 赤ちゃんも上手く吸えなくて大泣き 毎日毎日頑張っても母乳量も増えず 母乳外来に通い指導も受けました。 頑張ってなんとか加えさせ 足りない部分はミルクでほぼ補い それでも寝かしつけたあとも、夜中に 搾乳。搾乳しても1回30分以上やって 15cc毎晩それの繰り返しで 睡眠時間も少なく産後疲れきった身体に ダメージ。身体も壊し自律神経も乱れ鬱っぽくなってしまいました。 練習しても、その間ずーっと大泣き。 日中も足りなくて大泣き… それ以上頑張れませんでした。 初めての、育児は本当によゆうがありません。 知り合いも完母にとらわれ 徹底した食事制限、おっぱいに良くないと言われてるものは一切排除。それでも 乳腺炎に何回もなり 激やせしてしまいました。 ******* 匿名さん、大変な思いをされたのですね。 赤ちゃんに大泣きされ、頑張って頑張って母乳外来に通い、夜中に搾乳もして・・・ 母乳をあげようと心も体もぼろぼろになるまで頑張られたのですね。 あなたの赤ちゃんに対する思いは間違いなく赤ちゃんに届いていますよ。 心の中できっと”お母さんありがとう、でもそんなに頑張らなくてもいいよ”って いっていたことでしょう。 つらい思いをされているのを一番そばでみている赤ちゃんもきっと心配されていたことでしょう。 あなたのような思いをされている方はたくさんいらっしゃいます。 もう一回子育てをするなら、もう母乳で育てるのはコリゴリ・・・そう思われて当然

今年の総括①

今年もあと1週間となりました これから数日は今年を振り返って来年につなげてまいりたいと思います 今年メディアで発信し続けたことは”子育てしているお母さんを追い詰めない”でした。 NHK ”突撃 日本列島”、”おはよう日本”、”四国羅針盤”で母乳育児が母親を追い詰めることがないように・・とお話しさせていただきました。西日本新聞でも取り上げていただきYahooニュースにもでていましたね。 おっぱいがでない⇒母親失格⇒こどもを育てる自信がない⇒死を選んだり養子にだしたいと・・・ こんなことがあってはならない、医療者はどうかかわっていたのか・・と憤りを感じました。 お母さんは声をあげることもできず医療者は関われなかったのかもしれませんが、そうなる前にどのようなかかわりがあったのかが問題だと思いました。 対策 医療者の皆様へ:母親を孤立させないように”お母さんと二人三脚で歩んでほしい”と日本各地の講演会では富士登山になぞらえて力説してまいりました。 お母さま方へ:せめてつらい思いをされたお母さんが”ふっとたちよれる場所”ーこそだてむらーがあればと考えるようになり、今年後半はこの立ち上げ準備を進めてきました。つらいときちょっとおいしいスイーツをたべて子育ての話を一緒にできれば、きっと明日は笑顔になれる(かな?) “こそだてむら”の立ち上げに関してダイヤモンドオンラインにも掲載されました http://diamond.jp/articles/-/94419 また、毎日新聞でも掲載されました。 (2016年10月24日毎日新聞朝刊) 来年はこそだてむらの基礎を固めて近い将

授乳中、牛乳はアレルギー予防のため控えたほうがいいですか?

さて今日は生まれてくる赤ちゃんをアレルギー疾患からまもるためにちょっとできること・・・ をご紹介します。 これをやったら大丈夫というわけではありませんが、参考になさってくださいね。 妊娠中の乳製品の摂取:日本において妊娠中から追跡調査した研究結果では、 乳製品を多くとっていた母親から生まれてくる赤ちゃんは湿疹が少なく、 チーズを多くとっていた母親では赤ちゃんの喘鳴、 ヨーグルトを多くとっていた母親では赤ちゃんのアトピー性皮膚炎が少なかったということです。 どれくらいの量をとっていたのかというと 牛乳は195ml、ヨーグルトは82g、チーズは12gということで やたらたくさん食べましょうというわけではありません。 (Ann Allergy Asthma Immunol 2014;113:82-) 一方、授乳中に牛乳をのまないようにしていた母親の母乳には、 牛乳中の主なたんぱく質であるカゼインやβラクトグロブリンにくっついて 赤ちゃんの体に入りにくくしてくれるカゼイン特異的IgA抗体、 βラクトグロブリン特異的IgA抗体が少ないことがわかりました。 このため、授乳中に牛乳を控えることはかえって ミルクアレルギーを起こしやすいとも考えられています(Clin Exp Allergy 2014;44:69-78)。 いずれにしても体によいものをバランスよく食べていただくのが おなかの赤ちゃんにもよいようですね。 今日も皆様にとっていいこと、素敵なことがいっぱいありますように!!

妊娠中に知っておくと役に立つ(かな?) アレルギーの話

妊娠中のビタミンE摂取がおおいと 生まれてくる赤ちゃんの喘鳴(ぜいぜいして苦しそうにすること)を予防する効果があると いわれています。 妊娠中に摂取したビタミンEの量によって4つのグループにわけると 最も多いグループは最も少ないグループより 5割近く生まれてきたこどもの喘鳴が減りました。 同じグループの研究結果では、妊娠中にβカロテンの摂取量が多かった女性は 生まれてくる赤ちゃんの湿疹を予防したと報告されています。 βカロテン:ビタミンAに変化する前の形(プロビタミンA)。 ビタミンAそのものを大量にとりすぎると、毒性をもたらし、 過剰症を起こすことがありますが、βカロテンは、ビタミンAが十分な体内に入った場合は 変化をせずに、そのまま体内(肝臓や脂肪組織)にたまります。 油炒めのかたちでとると吸収がよくなります。 βカロテンを多く含む食品としては緑黄色野菜(しそ、モロヘイヤ、ニンジン、パセリなど)や 海藻があります。 また、ビタミンEを多く含む食材にはモロヘイヤ、落花生、ニジマス、うなぎなどがあります。 いつもいうことですが、子供のアレルギーを守るためにあれこれを食べようとかやめよういう考えではなく、 自分の体のためにバランスよくいろんな食材を召し上がってください。 ただ・・現状では意識しないと取りにくいのが色の濃い野菜です。 リコピンを多く含むトマト、アントシアニンを含むブルーベリーや カシス、アサイーベリーなども食事や飲料に取り入れてもいいかもしれませんね。

体重の増え方が少ない?そんな指摘をされた時は。。。

おはようございます! 引き続いてお母さん目線での母乳育児に役立てていただきたいことを書き綴ります みなさまからの忌憚のないご意見はとても大切です。どうぞお寄せ下さいね。 ****** 赤ちゃん訪問や1か月健診でつぎのようにいわれることがあります。 “体重の増え方が少ないからミルクを足しましょう” そういわれたらまず、どの程度少ないのかをたずねてください。 “1日に30gふえていないから・・”とか“1日に35gふえていないから”と いわれることもあります。 計算はどのようにしているのかも確認してください。 もし、生まれた時の体重(出生体重)から計算しているとかなりハードルが高くなります。 どういうことかというと、 赤ちゃんはうまれていったん体重が7%くらいへります。(生理的体重減少と言います。) ですので、3000gでうまれたお子さんは2800gくらいまでへるのです。 そこから、もしくは、体重が増え始めてからの1日の平均体重増加を計算しなければならないです。 仮に30gずつ増えたとしても、生まれた時の体重に戻るのに、1週間かかるのです。 ピークまで減るのにかかる日数と、出生児の体重まで戻るのにかかる日数があるのに、 それを計算せずに、 出生時から30gずつ増える計算をしたら、ほとんどの赤ちゃんはその基準をクリアできません。 1か月健診で出生体重から1kg増えていないと母乳不足といわれる先生もいらっしゃいますが、 それはかなり無理であることもわかっていただけると思います。 つぎに、本来どの程度の体重増加があればよいのかという問題がでてきます。 うまれて1-2か月は平均し

大切なコメントをありがとうございます。

昨日の母乳育児のお母さんへの効果に関するお話にコメントをいただきました。 ありがとうございます。 ****** やっぱり母乳? 母乳で育てられなかった人もいます。 母乳が、絶対出るとは限らないし 追いつめられることも分かって欲しいです。 病気であげられなかったり ミルクでは病気になるんですか? 母乳でなければリスクが上がるのですか? 母乳育児も素晴らしいとは思います てもそれに負い目を感じるし 出来なかった人はどうすればよいのですか? 出てても じっさいおっぱい鬱になってる人もいます。 ********* やはりブログにすると言葉がたりないのですね わたしは日ごろお母さんが納得できる子育てをしていただけるように支えてほしいと 医療者におつたえしています 追い詰められないように・・・だからこそこそだてむらを作りたいとおもっています ミルクでもいいんですよ。その言葉だけが独り歩きしてしまってはいけないと思うのです。 わたしが伝えたかったことは母乳育児は 哺乳動物として自然なこと、ふつうのこと、そして理にかなったこと・・であるという仕組みをお伝えしたかったのです。 母乳育児じゃないとだめなんていいません。 あげたくても上げられなかった人たくさんしっています。 でもあの文章だとそう思われるのかもしれませんね。文才がない・・・ わたしもおっぱいがですぎてノイローゼになりかかっている方にも寄り添ってきました。 でなくて苦しんでいる方とも寄り添ってきました。 おっぱいの痛みの原因がわからなくて海外からいらしたかたも・・・ 母乳育

母乳育児は哺乳動物として自然な子育て②

さてさて・・体の変化だけではなく、行動面も妊娠中から子育てに都合のよいようにかわってきます 妊娠中期くらいから、夜間2-3回おきるようになるのも、 夜も何度もお乳を欲しがるわが子に授乳をするための準備なのです。 産後すぐから、お母さんと赤ちゃんは一緒にいて、 頻繁に授乳をしていれば母乳を作る準備は進んでいきます。 その後も欲しがるたびに欲しがるだけ授乳することで母乳の分泌はふえて維持されるのです。 発展途上国では母親と子どもはいつも一緒にいて、一日15回以上授乳するのも普通です。 これが哺乳動物であるヒトとしての母親と子どもの自然なかたちなのです。 あら不思議・・おっぱいは赤ちゃんのための特効薬 お産によって、病原体のいない子宮内から病原体がたくさんいる外の世界へ、 酸素の少ない環境の子宮内から酸素が豊富な子宮外へ赤ちゃんは飛び出していきます。 母乳中には生きた細胞・免疫物質・抗感染物質など児をまもる物質がたくさん含まれています。 また、母乳の成分はその時々に周囲で流行している感染症に対する特効薬を与えてくれます。 赤ちゃんがウィルス感染を合併したときの 母乳には白血球、マクロファージ、TNF-α、ラクトフェリンなど 赤ちゃんをウィルスから守ってくれる成分が増加しています。 母乳で育てられている乳児にはダイナミックな免疫防御が働いているというわけです。 なぜこのようなことができるのでしょうか? ① 赤ちゃんに感染した病原体は母親の体内にも入っていきます ② 腸にあるリンパ組織の働きをたかめる ③ 活性化されたリンパ球は形質細胞(免疫グロブリンを作る細胞)にかわって乳房

2017年セミナーのスケジュール

2017年1月〜3月までのセミナーの予定についてお知らせです。 (現在決まっているものです。) みなさんのご参加をお待ちしております! 来年はお母さん向けのイベントも行っていきたいと思っていますよ〜〜!! <1月> 13・14日 へるす出版(募集終了) https://www.herusu-shuppan.co.jp/ibclc/schedule.html 15日 広島県小児科医会学術講演会 http://hiroshima-ped.com 21日 第2回周産期セミナー 問い合わせ先 日本光電中部株 052-682-3239 “母乳育児の最新の話題” 26日 母子愛育会 地域母子保健6 「低出生体重児の成長とその支援」 母子愛育会研修部 担当西出様 http://www.boshiaiikukai.jp/training.html <2月> 3-4日 へるす出版(募集終了) https://www.herusu-shuppan.co.jp/ibclc/schedule.html 2月9日岐阜県総合医療センター 対象 岐阜県総合医療センターの職員ならびに 地域の医療関係者 “母乳育児について” 2月11日 第6回乳幼児学校保健研修会 “お母さんがもっと元気になる乳児健診” http://www.jpa-web.org/blog/2016/10/25/87 <3月> 3月11日 ピジョンセミナー 神戸(詳細未公開) 3月20日 継続単位セミナー@こそだてむら 一般公開は年明け

母乳育児は哺乳動物として自然な子育て①

お母さんに知っておいてほしいこと ヒトの赤ちゃんがヒトの乳汁、つまり母乳で育てられるのは当然ですね。 母親の身体は母乳で育てる準備を妊娠中からし、 胎児もうまれたら母乳を吸えるように子宮内で準備をしています。 女性は妊娠すると、生まれてくる児を母乳で育てるために、身体の変化がおきてきます。 妊娠中に蓄えた脂肪は赤ちゃんの大事な栄養素となって、母乳に出て行きます。 つまり、出産後に母乳をつくるための体の変化は乳房だけでなく全身に起こっているのです。 もし、出産後に母乳を与えないで人工乳だけで育てることになったら、 この準備は無駄になってしまいます。 無駄になるだけならまだよいのですが、 母乳に出すためにたくわえた栄養は脂肪にしてそのまま蓄えられっぱなしになりますので、 将来の肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧、心筋梗塞につながってしまいます。 また、授乳期間がながくなると乳がんや卵巣がんもへることが報告されています。 このように考えると、赤ちゃんのためにおっぱいをあげたい・・から、 自分のためにもおっぱいをあげよう・・となるかもしれませんね。 米国において母乳育児によって1年間に予防できる死亡は3340人と計算されていて、そのうち78%は15-70歳の女性なのです。 予防効果のうちわけは以下のとおりです • 心筋梗塞が986人 • 乳がんが838人 • 糖尿病が473人 日本の人口は減ってきておりいろいろと不安もあります。 なおさら、母乳を楽しくあたえてお母さんも健康に長生きしていただきたいですね。 ヒトの赤ちゃんがヒトの乳汁、つまり母乳で育てら

医療者の皆様へ

本日までに ご登録いただきました皆様に、3月20日の継続単位セミナーのご案内をお送りしました。 万が一、登録したのに「届かない」という方がいらっしゃいましたら お手数ですが、ホームページお問い合わせ欄よりご連絡ください。 年明けには、一般公開させていただきます。 お申し込みお待ちしております!!^^

7ヶ月です。1ヶ月前のBCGの傷跡が化膿?病院へ行くべき?

お名前:なおつきさん お子様の月齢:0歳7ヶ月 タイトル:BCGの傷跡が化膿?病院へ行くべき? いつも相談室を拝見し、参考にさせて頂いております。 また、いつもすぐに質問のお返事を頂けるので、とても心強く思っています。 6ヶ月の時にBCGを接種し、約1ヶ月半経つのですが、 ここのところ以前より針を刺した部分が赤くなっているように感じます。 またそのうちの1ヶ所がニキビのようになっていることに気付きました。 もしかして化膿しているのでしょうか? このような場合、病院に行った方が良いのでしょうか? また、小児科と小児皮膚科のどちらに行くべきなのでしょうか? 接種時に小児科の先生が「日光に当てなさい」と仰っていたような… 曖昧な記憶もあり、迷っています。 女の子なので傷跡はなるべく残したくなく、 私のケアがまずかったのではないかと心配しております。 お忙しい中、恐れ入りますが、お返事宜しくお願い致します。 なおつきさん、ご質問ありがとうございます おおくのお母さまがBCGあとがうんだようになったと心配されますよ。 BCGの接種したところはしばらくして(1-2か月して)から化膿したようになります おそらく通常の経過と考えてよいとおもいます あとはお母さんの同じ程度にはのこりますが、さほど気になるようなことはないでしょう・・ わきの下のぐりぐりはありませんか? しばしば左の脇のリンパ節がはれることもありますよ ご心配でしたら予防接種をしてもらった小児科の先生に一度ご相談んされるとよいでしょう

お母さんの食べ物であかちゃんはアレルギーになるの?

あかちゃんのアトピーやアレルギーを防ぐためには お母さんが牛乳と卵食べているのがダメと調べたら書いていたので、やめました。 それで大丈夫でしょうか? お母さんが牛乳や卵をひかえることでお子さんのアトピーが防げるわけではありません。 むしろ母乳を介してごく少量の牛乳成分、卵成分を 赤ちゃんが摂取することで体を慣らしていくとも考えられます。 これから乾燥が強くなります。 保湿剤を一日に3‐4回しっかりと塗ってスキンケアをしっかりなさって バランスよい食生活にされるといいですよ。 まれに母乳に入ったごく微量の乳成分、卵成分でアレルギー症状を示すこともあり得ます。 食べて数時間後に授乳して、そのあと1時間以内にお肌の状態が赤くなるようなら、 控えた方がよいのかもしれません。 必ずかかりつけの先生と相談してから除去してくださいね。お母さんの健康は何より大切ですよ

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