
今日はしばしばご質問いただく内容にふれてみます。
フォローアップ・ミルクはその名称から「ミルク」すなわち母乳の代わりとなるもので
9 か月になったら飲まさなければならないものと誤解されている母親も少なくありません。
実際はどうなのでしょうか?
フォローアップ・ミルクは調製粉乳のひとつ(乳児用調製粉乳、フォローアップ・ミルク、低出生体重児用粉乳)です。
厚生労働省の「改訂 離乳の基本」によると、
「フォローアップ・ミルクは1歳近くになり何らかの理由で離乳食の摂取が少なく蛋白質などの不足が懸念される場合や、鉄欠乏の恐れがある場合に」と必要と書かれています。
つまり、蛋白質・鉄を食事からとれていれば、フォローアップ・ミルクは不要ということです。
乳児用調製粉乳(通常の粉ミルク)は母乳代替食品であり、
亜鉛や銅の添加が認められていますが、フォローアップ・ミルクは母乳代替食品ではないため、
亜鉛、銅の添加は認められていません。
WHO(世界保健機関) もフォローアップ・ミルクを食品と位置付けしています。
つまり、フォローアップ・ミルクでは鉄やタンパク質は補充できるでしょうが
亜鉛は不足するかもしれません。
亜鉛不足は湿疹のもとにもなります。
ぜひ離乳食を楽しく進めていただき、フォローアップ・ミルクを使わなくてもよいようになさってくださいね