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予防接種の話。どうして予防接種が必要なの?

2016/10/12

 

 

 

妊娠を考えている女性に知っておいてほしい予防接種の話です。

予防接種には色々なお話しがありますが、やはり妊娠中にかかって、、、ということも

起こり得ます。

ですから、今日は、詳しくお伝えしていきたいと思います。

 

できることならば結婚したときに血液検査をうけて、

・水疱瘡(みずぼうそう:水痘)

・はしか(麻疹)

・三日ばしか(風疹)

・おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)

これらに対する免疫をもっているかどうか知っておきたいものです。

もし免疫がないとわかったら、予防接種をうけることで対策できるからです。

 

抗体検査費用:水疱瘡・はしか・三日ばしか(風疹)・おたふくかぜの4つで目安は1万円くらいでしょうか。

予防接種費用:大体ですが・・・ひとつ6000円くらいと考えておかれるとよいでしょう。(麻疹風疹(MR)ワクチンは2つセットなので11000くらい。)

 

個別にみていきましょう

水疱瘡:

こどものときにかかるとあまりひどくならないこともおおいのですが、

おとなになってかかると重症化しやすくなります。

アメリカのデータでも20歳をすぎて水疱瘡にかかると死亡率がぐっとあがります。

水疱瘡は保育施設で集団発生します。

ボツボツの部位にふれることによる接触感染以外にも空気感染(注)をします。

またボツボツがでる1-2日前からボツボツがでた直後くらいの時期に感染力が高いため、

診断がついてから保育施設をお休みしても園内にすでに広がっている可能性があります。

 

注:空気中にウイルスがひろがるので、感染者に近づかなくても同じ空間にいると感染します。

水疱瘡の方と同じ空間に1時間以上いるとかなりの確率で感染してしまいます。

 

もし、妊娠早期(5か月くらいまで)に水疱瘡にかかると、頻度は数パーセントではありますが、

赤ちゃんに眼が小さい・白内障・目の神経に問題がおこる、頭が小さくなるなどの問題が起こりえます。

ぜひとも妊娠する前に免疫をつけておきたいですね。

ただし、お母さんが水疱瘡に対する免疫をもっていても、

赤ちゃんを守ってあげられるのは生後1か月くらいまでです。

きょうだいがいる場合はしっかりと2回予防接種をうけさせて

家庭内に水疱瘡を持ち込まないようにしましょう。

はしか(麻疹)

2016年に関西国際空港からショッピングセンターでも感染がひろがり、

予防接種をうける大人も増えました。

はしかも水疱瘡とおなじく空気感染するので一気にひろがってしまうのです。

潜伏期間は10-12日。

もし子育て中にはしかにかかったら、丸3日は赤ちゃんと離れて生活することが望ましくなります。もちろん、赤ちゃんを見てくれる人はおらず、そんなことできない・・とおっしゃる方もいるでしょう。

では・・なおさらわが身を守っておくことが大切になります。

お母さんが免疫をもっていると、生まれてくる赤ちゃんも生後半年くらいは

お母さんからもらった免疫のおかげではしかにかからないのです。

半年をすぎると予防接種をうける1歳までの間ははしかにかかる可能性がでてきますので、

注意が必要になります。

生後半年をすぎると周囲ではしかの大流行があるなどの場合には緊急避難的にワクチンをうつこともできます。

ただし、1歳未満にうった場合も1歳と小学校に入る前の1年間の2回は打つ必要があります。

三日ばしか(風疹)

2012~2013年にかけて風疹が大流行したため、妊娠中の女性がかかることも増えました。

結果として、眼や聴力、出血傾向や心疾患などいろんなところに異常をもたらす

先天性風疹症候群の赤ちゃんが増えました。

妊娠初期に血液検査を行いますが、この時点で風疹の抗体価が低い

(感染予防に十分な免疫がない)とわかっても、予防接種をするわけにはいきません。

出産後はすみやかに予防接種を行い、次の妊娠に備えるわけですが、

出産するまでの間、とにかく風疹にかからないように厳重注意が必要になります。

せめてパートナーや家族には予防接種を受けてもらって家族みんなで感染対策をしましょう。

麻疹と同様に妊娠前にMRワクチン(麻疹・風疹ワクチン)をうけておくことで、

麻疹と風疹どちらも防ぐことになります。

 

おたふくかぜ

発熱は3日くらい、耳下腺の腫れは1週間くらい続きます。

おたふくにかかっても3人に1人は耳下腺の腫れがはっきりしないこともあります。

おたふくかぜの問題は髄膜炎になって頭痛やおう吐を起こしたり(1-6%)、

高度の難聴を起こしたり(500-1000人に1人)することです。

これ以外にも、卵巣炎や心筋炎(心臓の筋肉に感染する)を起こすこともあります。

感染した人は症状がでる5-7日前から症状がでたあと7-10日くらいこのウイルスを排泄しています。ですので家族や職場におたふくの方がいると免疫をもっていない人はかかってしまうかもしれないのです。

幸いこのウイルスは空気感染しませんので、マスクと手洗いである程度予防できますが、

妊娠前に予防接種をうけて免疫をつけておくとさらに安心できますね。

お母さんが免疫をもっていれば、生まれてくる赤ちゃんも生後10か月くらいはおたふくかぜにかかりません。周囲ではやっていても安心ですね。

これまでお話ししてきた水疱瘡、はしか・みっかばしか・おたふくかぜの予防接種は生ワクチンといって生きたウイルスを入れるため、妊娠中はうつことができません。

お母さんが妊娠中に予防接種をうけることで赤ちゃんがハッピーになるものもあります。

それはインフルエンザワクチンです。

妊娠中の女性は免疫力が弱っていますので、インフルエンザにかからないことが大切です。

また、妊娠後期にインフルエンザワクチンをうけたお母さんから生まれた赤ちゃんは

打たなかったお母さんから生まれた赤ちゃんとくらべて、

生後半年の間にインフルエンザにかかる率は63%も減るのです(N Eng J Med 2008;359:1555-1564)。

妊娠中の女性、自らを守るために、そして、おなかの赤ちゃんが生まれてきてからもしばらくインフルエンザから守ってくれるわけですから、しっかりとうっておきたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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